2019.10.10
2019年10月9日(水)に滋賀県の老舗、亀屋左京さんの松浦達修先生に来ていただき、艾(もぐさ)の製造工程について講義していただきました。
お灸で用いる艾は、ヨモギの葉の裏に生える毛(毛茸)ですので、たくさんのヨモギの葉がないと作れません。今回は、別府市で採れたヨモギを持ちて、ヨモギの製造行程を実演していただきました。
艾を作るためには、まずよく乾燥したヨモギを葉っぱのみし、これをすり鉢で細かく砕きながら、よくもみます。だんだんとヨモギの葉が白いわたの様になってくると完成が近いです。これをフルイにかけて、緑色の葉肉、葉脈を落とすと艾となります。わたの様な艾は、ヨモギの葉裏に生える毛茸が主成分で、これに香り成分を含む腺毛が含まれます。
ところが、最も良い艾となるのは、採集したヨモギのたったの4%ほどしかありません。しかも国産のヨモギが減少してきているため、艾の価値が高くなってきています。身近なヨモギをという雑草から、貴重な艾が作って、病気の治療に用いることができるということを忘れてはいけません。