校長挨拶
時代の流れに対応できる医療人を・・・・
医療に対するニーズの変化や多様化、医療技術の高度化など、医療を取り巻く環境は大きく変化しています。大分平松総合医療専門学校には、臨床検査学科、臨床工学科、視能訓練学科の3学科が設置され、本学園の教育の精神である「誠実・丁寧・知力」のもと「広い視野を持ち、いかなる状況でも柔軟に対応できる医療人」の育成を目指しています。
本校では、個々の専門職種としての知識や技術を習得することはもちろんですが、現在、医療の根幹をなす「チーム医療」の一員として他の職種の考え方やアプローチ方法、治療方法などを理解することも大切にしています。IPE教育(多職種連携教育)を積極的に取り入れ、それぞれの医療資格を目指す学生同士が互いに学び合うことで「チーム医療」の基礎となる力を3年間の学生生活の中で習得することを目指しています。
医療人を目指す3年間には困難も待ち受けています。本校ではクラス担任制を採用しており、学生ひとりひとりにきめ細やかな対応をおこなうと同時に、勉強面を含めた個別指導にも力を入れています。知識や技術のみならず、柔軟な対応力、豊かな人間性を身につけた医療人として活躍できるように教育、サポートいたします。
校長
樋口 安典(大分大学先端医工学研究センター元教授・大分大学名誉教授)
臨床検査学科
概要
本校では半世紀の歴史があり、各種医療機関からの社会的評価や信頼性は高く、多くの卒業生が各方面で活躍しています。“全員受験・全員合格”を目指し、各学年ごとに目標を設定し、それに向けての対策がなされます。
- 課程名医療専門課程
- 学科名臨床検査学科
- 修業年数3年
- 区分昼間
- 入学定員40名(男女)
- 単位数112単位
- 時間数2835時間
在学中に受験可能な資格および認定
- 毒物劇物取扱者(国家資格)
- 有機溶剤作業主任者(国家資格)
- 心電図検定(日本不整脈心電学会)
- 第2種ME技術実力検定試験(日本生体医工学会認定)
- 救急法救急員(日本赤十字社)
- 赤十字健康生活支援員(日本赤十字社)
- 赤十字幼児安全法支援員(日本赤十字社)
卒業時に得られる資格・称号
- 臨床検査技師国家試験受験資格
- 専門士(医療専門課程)
教育目標
臨床検査学科は、病気の予防、医師による診断・治療を進める上で、科学的な根拠となる
検査データを提示する専門職 臨床検査技師を養成する厚生労働省指定の専門学校です。
3年間のカリキュラムは教養・基礎科目の充実、先進検査技術など臨床検査に必要な知識、
技術を身に付ける履修内容で、チームの一員として医療に携わり、保健、福祉を支え、地域社会に貢献し、
病むひとに寄り添う人間性豊かな人材育成を目指します。
教員紹介
担当教員をご紹介いたします。
- 医学博士
- 李 康生
- 担当科目
-
昔、臨床検査は医師自らが検査を行っていました。現在はほとんど臨床検査技師の業務となり、検体や患者様の身体から得られた検査情報を正確に分析し、臨床分野や研究分野に提供する重要な仕事となっています
皆さんが夢を持って本校で検査技術を学び、頑張っていくことは心ひそかに誇ることだと思います。ただ、3年間の勉強は興味深く楽しいですが厳しいものもあります。
それはなぜかと言うと臨床検査技師としての高度な専門知識が求められているからです。Education(教育)は人の才能を引き出すという意味、私たちはいろいろな専門知識を教えると同時に人間性や思考力、問題を解決できる力をつけていくことを重視しています。
- 学科長
- 尾越 典子
- 担当科目
-
チーム医療の推進、タスク・シフト/シェアによる業務拡大に伴い、臨床検査技師に求められる知識、技術は拡がり続けております。患者さんの身体の現状データを医師に提供するには、十分な基礎知識を持ち、検査を受ける方の負担を考え、検査説明や声掛けする事が大切でコミュニケーションを図り円滑な検査を進めることは重要です。本学科では3年間に濃縮したカリキュラムで、1年次から基礎を根気強く繰り返し覚え理解し、想像力・推察力を鍛え、一つ一つの学びが繋がる喜びを噛みしめながら、同志互いを励まし成長を促します。
視能訓練学科
概要
本校は、学校法人平松学園の4番目の医療系専門学校で、九州で最初の(全国では5番目)の視能訓練士の養成校として、平成3年4月に開校し、多くの卒業生が眼科の第一線で活躍しています。
1学年の定員は30名で、一人ひとりにきめ細かい指導を行っています。また、眼科の知識を習得するだけでなく、社会福祉施設や幼稚園での実習も行い、幅広い知識を身につけられる構成のカリキュラムです。
- 課程名医療専門課程
- 学科名視能訓練学科
- 修業年数3年
- 区分昼間
- 入学定員30名(男女)
- 単位数122単位
- 時間数2700時間
卒業時に得られる資格・称号
- 視能訓練士国家試験受験資格
- 専門士(医療専門課程)
教育目標
眼科領域の医療専門職種の養成施設として、視能矯正の普及に努め、地域医療の向上・健康の維持発展に貢献します。
また、本校の教育目標は、眼科領域の専門的知識と技術を修得するとともに、科学的根拠(エビデンス)に基づき、Quality of Vision(QOV)を向上させる視能訓練士(certified orthoptist)の育成を目指します。
教員紹介
担当教員をご紹介いたします。
- 学科長
- 田野上 恭子
- 担当科目
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情報の80%以上は視覚から取り入れていると言われるほど,眼は大切な感覚器官です。しかし,〝見えにくさ〟の感覚は形では表せないため,それを視能訓練士が検査データという形に換えて医師の診断に役立てます。患者さんと医師の橋渡し~これが視能訓練士の一番の役割であり,やりがいを感じる瞬間です。今後は,国が進める〝タスク・シフト/シェア〟により,視能訓練士の業務範囲は更に広がってくると思われます。考える力や柔軟に対応する力を養えるような授業を心掛けています。
- 教務主任
- 正 鮎美
- 担当科目
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視能訓練士は,視機能検査だけではなく眼の訓練治療にも携わるリハビリ職です。訓練に必要なのは,人間的な心のつながりと良好な信頼関係を築くことです。そのためコミュニケーションスキルが必要となる仕事です。学校生活を通じて,専門的な知識だけでなく,相手を慮る心も養ってほしいと思います。常に患者さんに寄り添い,見え方の質の向上をサポートできるような視能訓練士の育成を目指しています。